何も信じるな

今まで生きて来て悟ったことは、大人を信じてはいけない、友達を信じてはいけない、他人を信じてはいけない、だ。そう思えば、地獄のような家庭や学校から抜け出して外に出ていけばいい。幼い頃に私がしたように。まあ、物語のようにはいかないがな。私は連れ戻されたが、そのまま外の世界を徘徊していたとしたら、誰かに殺されたかもしれないよな。或いは事故に巻き込まれて亡くなる事もあったかもしれぬ。家庭や学校にいても死んでしまう可能性はあるわけだから、世界には全く安全な場所は何処にもないということだ。私達は何の為に生きるのだろう。死ぬ為に、或いは殺される為に生き続けているような気がしてならない。時には自分も信じられない。自身に殺される事もあるのだからな。矢張り、最期まで何も信じることなく生きていくしかない。