あなたのいない世界は不幸の嵐が吹き荒れている

1という数字は恐らく世間にとっては不吉な数字と思われているのかもしれぬ。ただの偶然ではあるが、災害が起きた日々を思うと私はそう思ってしまうのだ。311然り、11然り。勿論、災害は1のつく日だけではないことも知ってはいるのだが。そして、そんな311が災害以外の特別な日という方もいる。何人も。当日に生まれた人もいるだろうが、そうか、yas-toro氏もそうなのだな。

 

13年前、私はあの大参事を仕事場の休憩所のテレビで見ていた。過去に何度か災害の様子を映像で見てきたものだが、リアルタイムに見続けたのはあれが初めてだったな。今だからそう思うのだが、あの災害はその後に私の身に起きる事柄の前兆だったように思えてならない。あれ以来、私には心休まる日々は訪れなかったからだ。あの時、同じ映像を一緒に見続けた同僚のほとんどが今はもういない。一人はその後に亡くなったし、他の人々は行方も知らぬ。退職した何人かは住処は知っていても、恐らくもう会うこともないだろう。そして、当時寄り添ってくれていた友人だと思っていた人も今はもう見知らぬ過去の人となってしまった。

 

あなたは笑って手を振って私のもとから去っていった。
私の記憶の中のあなたは暗い世界に輝く一筋の光でもあったのに。
なのにもうあなたには会えない。
私の世界はずっと暗闇の中だ。
あなたは何時か我々は必ず別れると言っていた。
それこそ何度も。
私はその真意を慮ることができなかった大馬鹿野郎だったのだ。

 

私は不幸だ。
何時かこの不幸から抜け出せる時がくるのだろうか。
何となくその前にこの命は尽きてしまうような気がしている。

 

【追記】

 

yas-toro氏

 

私も同じ気持ちで生きている。