私の書くものに嘘があるとすれば


「セくらえ管理部 - 真昼からシャセイ日記(「セックスなんてくそくらえ」管理人日記) - 僕の書くものにセンチメンタルなものがあるとすれば」を読んで。


かつて、私に向かって「あなたの語る事は全て嘘だ」と言った者がいた。私は相手に言いはしなかったが、心では「それはあなたの心の問題だ」と思った事がある。私の書くものに嘘があるとすれば、それは相手が私を一切信じていないからなのだ。だが、嘘を付かない人間は一人もいない。気付いていないだけで、或いは覚えていないだけであって、全ての人間が必ず一度は嘘を付く。自分の言葉で語らない事でも「それは嘘だ」と糾弾する者もいたな。私はその糾弾者を激しく嫌悪した。御前にそれを言う資格はあるのか、と。いや、言ってもいい。言ってもいいが、私にそれを言う事は断じて許さない。と、そう思っていたよ。昔はね。今は、「許さない」と思える相手もいない。そこまでの執着のある相手がいない。それは幸福なのかそれとも不幸なのか分からないが。


一抹の淋しさを感じている。心が熱くなる嘘に浸りたい、そんな夜もある。