迷惑行為とは

リンクとはTOPページにするものだと書いている人がいた。それは、TOP以外からの訪問は裏口から合い鍵を使って入るようなものだからというのがその人の考えらしいのだが、確かにそういう考えが出てしまっても仕方ないだろうとも思う。

私もネットを始めた初期の頃は、その様な考え方も持っていたからだ。

だが、その考えでいけば、鍵をかけて入れないようにしてしまえば誰も入っては来ないし、合鍵を相手が持っているという事は、それはその家の住人が相手を信用して勝手に入ってもいいとしたという事と同じではないか。
つまり、鍵をかけるという事はパスワード制にしてしまう事であり、そのパスワードを教えた相手というのが合鍵を渡した相手ということになる。知らない人間が合鍵を持っているわけではないので、合鍵を使って入ることを非難してもおかしなものだと私なら思うわけだ。

だから、アクセスの制限をしているわけでもないサイト運営者が、TOP以外にリンクをはるなという物言いをする事は多くの非難に晒されるのも仕方ない事なのではないかと考える。やる事をしてから大きな事を言えとも言われることだしな。

そのサイトやブログが好きになってお気に入りに入れる場合は、確かに私もTOPのURLをお気に入りとして登録する。それはそのサイト全体が好きだからだ。
私も弱小とはいえサイト運営をしている身でもあるので、TOPにはカウンタが設置してあり、それを回して欲しいという気持ちも以前はあった。出来ればTOPから来て欲しいとは思っていた。だが、それは万人に共通する常識ではない。自分が不快に思うということでしかない訳だ。

「権利が侵害される」とも言われているが、元の記事を元の記事を書いた人ではなく、リンクも貼らずにさも自分が書いたのだと言わんばかりに公開する事が「権利の侵害」であると私は考える。そして、それは何も私だけでなく、他にもそう思っている人はいる筈だ。しかし、それを言えば「こちらだって他にもそう思ってる人はいます」と憤慨されてしまうかもしれないが。(苦笑)
何故、ページ単体にリンクを貼ることが迷惑行為なのか、それを万人に納得させるだけの説明をして欲しい。しかし、それを言えば「単体にリンク貼ることを禁止することがなぜいけないのかを万人に納得させる説明をしてください」と言われるのがオチなのかもしれぬ。(苦笑)

何かを読んだ場合、この人はその書かれたものにインスパイアされて何かを書きたくなる事はないのだろうか。私は何時もそうなるのだが。現に「単体リンク反対」と書いた記事でこの様な記事を書いてしまう程だからな。そして、それはこの人も同じだ。誰かが書いたもの、誰かがした行為で、その人もわざわざページを作成して他人を非難しているのだからな。

お互いさまということだ。

単体でリンクを貼ることについて、他の人はどうかは分からないが、私は「あなたの書いた物でこんな事を書きました」と、相手側のURLを紹介しているつもりだ。それは私も「あなたの書いたものでこんなもの書きました」としてもらえたら嬉しいからというのもある。とは言え、価値観の違いでそういうのを嬉しいとも感じない人もいるのかもしれないが。だが、私の書いたものを見て、書いたきっかけとなった記事を読みたいと思われる人だっているのではないか。だとしたら、文中にリンクをしてあれば飛んで読んでみたいと思わないだろうか?
ところが、そのリンクがブログ、あるいはサイトのTOPであったなら、わざわざその記事を探さなくてはならなくなる。それは読者に対して非常に不親切なのではないかな。自分がされて嫌なことはしないというのが「ネットマナー」であれば、読者の側に立った運営をすることもネットマナーだと思ってほしいものだ。