桜の見る夢


「ありのままの自然とか素顔とか僕とかきみとか、そんなもの追い求めたって、もしかしたらどこにもないのかもしれない。なら桜だって許したっていいじゃないかとも思うけれども、桜を観るたびに思い出すのは、今でも僕はひとりぼっちのままだということだけだ。」(「小石川後楽園、桜 - 東京放水路」


桜を観るたびにひとりぼっちであることを思い出すか。私にはわからない感傷だな。私には桜に氏のような感傷は持っていない。桜はただそこにあって私の行く末を見守っているだけなのだ。桜を見つめるたびに桜の見る世の中や人々に想いを馳せる。もしかしたら、桜を見つめている者が孤独なのではなく、桜の方が孤独を感じているのかもしれない。桜の見る世界は桜にとって夢のようなものなのではないかと。夢は儚い。儚いから孤独を感じる。そんなふうに思ったよ。

それにしても、kawapon99氏の撮影する桜は秀逸だ。私は写真を撮るのが下手なので羨ましいよ。そして、記事の文章も良い。私には書けない文章だ。

これからも写真や文章を続けていって欲しい。