変わらざるを得ない状況へと


「他人の脳内 - 矛盾させてくれ」を読んで。


「前に言っていた事と違うじゃないか」と、私も何度言われた事か。その度に私は言い訳をしてきた。正直言って言い訳をするのはとても嫌で仕方なかった。だが、たとえ自分が悪くなかったとしても理不尽に責められたとしても、どんどん自分が正しくない人間なのだと思っていってしまうものだ。恐らくそれは私だけではないだろう。


筆者は人間が変化していく事、つまり成長していく事をこう言っている。


同じものを入力しても、過去になら返したであろう出力と違う出力を返すようになることで、つまり、過去の自分との一貫性を失うことだ。


成長がどういった成長かで話は違ってくるだろう。正しい事や正しくない事が普遍的なものではないとしても、多くの人間が認める正しくない方向に成長する事は矢張り避けねばならない。


その変化が、その成長が、本当に変わっていってしまって良いものであるのか?


それをよく考えて成長したいものだと思うのだが、恐らく成長するのに考えて変化するという事はないだろうな。私の場合は何時でもそれは突然やってくるのだから。変わらざるを得ない状況へと怒涛の如く。