全てに興味が失われた時

夏が終わり、秋が過ぎ、何時の間にか冬が来ていた。そして、もうすぐ今年が終わる。一年が過ぎるのか本当に早くなった。最近は四六時中読書に時間を費やしているので、誰かのブログを読んで何かを書くということもなくなってしまった。それでも今年もあと少しということもあり、少々今年を振り返ってみる。

 

今年も実に多くの本を読んだ。どんなものを読んでいるかは秘密だが。そのほとんどが興味深いものばかりで、私が死ぬまでに読みたいと思うものを読み切れる自信は全くない。それを人は幸せと思うのだろうが、私は素直に幸せとは思えないのだ。早く、何物にも興味を持てなくなる時を切望している。

 

未来がまだまだ続くと思っていた子供時代であれば、もっと多くの読みたいものを読み続けたいと思ったのだろう。だがしかし、今の私はそれが苦痛だ。読みたいというこの気持ちが辛くてしかたないのだ。もし、今読んでいるこの本を読み切る前に突然死んでしまったらと思うと悔しくて怖い。

 

死期が近づけば興味を失うのか、それとも、興味が失われたから死ぬのか、どちらが本当のことなのだろうな。それを知る人は何処にもいない。神のみぞ知る、か。