生きるのに疲れた

以前だったら、誰かの書いた闘病日記などを読んでは、自分はまだましなんだ、頑張ろうと思ったものだったが、今はどうもそういう前向きな気持ちになれない。ある人も自分の症状なんてまだましで、もっともっと辛い状況の人がいるんだと書いていたが、幸せや不幸せが誰かと比べるものではないのと同じで、人によるのだということ、つまり、神はその人が耐えられない試練は与えないというのは嘘なんだということだ。たとえ神が本当にいたとしても、私は「あなたに何がわかるんだ」と責めることを不遜だとは思わない。耐えられるとしたら、ではどうして人はその試練を前にして自殺してしまう人がいるのだ、と。耐えられるのだとしたら、その人は自ら死なないだろう。死ぬということはその試練が耐えられなかった証拠だ。だとしたら、やはり、神は人が耐えられない試練は与えないというのは真っ赤な嘘だということだ。そういうことで、何らかの体調の不調が他人にとってはまだましなんだというのも違うよな、と。ただ、そう言うしかないという気持ちもわかる。そう言わないと、他人は「病気自慢をしている」と非難してくることもあるからだ。私もいつこの痛みや辛さから解放されるのだろうと思う。もっと若い頃は、それでも頑張って耐えていれば、何か奇跡が起きるかもしれないという希望を持つこともあったが、今ではその奇跡は恐らく自分には起きないのだろうなと考え始めている。だったら、どうせいつか死ぬんだ、速やかに痛みも最小限にとっとと死んでしまいたいと心からそう思うよ。そろそろ執着するものもなくなりかけているからな。もう生きていくのに疲れたよ。