難解な言葉が悪いわけではない


「シロクマの屑籠(汎適所属) - ついつい難しい語彙を選んでしまう場面(私の場合)」を読んで。


多くの人に自分の書いた物を読んで貰いたいとだけ思っている者であれば、子供でも大人でも誰でもが読んでも分かり易い言葉を選んで書く事が大事ではある。
だが、全ての読み物が分かり易く簡単な言葉でだけ書かれていたら、人間は難しい言葉を覚えるという機会を失ってしまうのではないかと考える。
時には自分では難解な言葉が書かれている物を読み、分からない言葉が出て来たら調べてみる事も大事な事ではないかな。


私は子供の頃、難しい書物に書かれている漢字に魅せられ、その書き方、意味を調べたものだった。その言葉を知っているというだけで大人になったような気分になり、自分は他の子供達より賢くなった気がしたものだ。そして、その様にして覚えた言葉や漢字は決して忘れる事はなかった。だから、出来れば今の子供達もなるべく難しい言葉や漢字に接して自分で調べて覚えるという事をして欲しいと思うよ。何だか最近の子供達は私から見て言葉や漢字を読み書きが出来ないような気がしているのだ。


人間は努力しないでいいとなったら何処までも努力しなくなるものだ。自分の中のハードルを少し上げて難解な言葉にもチャレンジしてみるといい。それは大人になった私達にも言えるのではないだろうか。