伝わって欲しいと心から願う


「Amor Mundi 〜Yes, but yet, life is so beautiful〜 伝えるということ」を読んで。


伝えなければ、何も伝わらない。


筆者の言う通りだ。伝えなければ伝わらない。しかし、昔の私は伝えなくても相手がずっと見てくれていたら私の気持ちは伝わる事もあると思い込んでいたものだった。実はまだそう思っている。ただ、昔ほど妄信的に信じているわけではない。


 あの日、あの時、きちんと「伝えよう」と努力してみたら…。


何も言い訳をしなくても、私を信じてくれれば伝わっているはずと、そう信じていた私ではあるが、それでも何回か伝えようと努力した事もある。
しかし、一度も伝わった事はなかった。私の伝え方がまずかったのだろう。だから、私は他人に誤解をさせるような文章しか書けないのだと今は思っている。
それでも私はこうやって文章を綴る。例え誰に誤解をされようとも私は此れからも綴り続ける。
それは恐らく筆者と同じ気持ちだからなのだろう。


 形にしておけば、いつか、誰かに届く。誰かがいつか拾ってくれる。誰かが自分を見つけてくれる。

 そう、誰かに見つけて欲しいのだ。


あの頃、私を裏切り者と決め付け、私を信じてくれなかった人が、私の書く物で「あなたはそんな人じゃなかった」という片鱗を見つけてくれる事を願っている。もう読んではくれていないだろうが、それでも一抹の期待と希望を込めて、私は綴っていく。この言葉が飛び交う世界で。