笑って欲しい

君はその衝動を抑え込むのに四苦八苦している。清く正しくなくていい。騙し騙し生きてもいいじゃないか。道さえ外さなければな。自分が生きる為に誰かを犠牲にしてしまうことは正しいことではないかもしれぬ。だが、そうだろうか。心の安寧の為時として正しいことに成り代わるかもしれぬ。勿論、それは覚悟して行われることだ。覚悟さえあれば行動を起こせばいい。だがしかし、君にそれはできない。きっと。絶対。独りだったのなら君は奈落へと落ちていったかもしれないな。まだ大丈夫だ。私がいる。まだ笑えるよ。あの人がいなくてもな。憎めよ。憎んで憎んで憎悪を募らせて、世界へ君の咆哮を解き放て。世界はそれを受け止めてくれるさ。いつか笑える。私も一緒に笑ってあげるよ。君は言葉で私を抱き締めてくれたよな。だから、私も君を此処で抱き締めている。君が笑えるように。私が笑えるように。さあ、笑って。君には笑って欲しい。

 

【追記】

 

kuroihikari氏へ。コメントを有難う。もしかするとこの記事は己自身に向けたものかもしれぬよ。だが、同じ境遇の人々の心にも届けばいいとも思っている。なので、あなたの救いにもなってくれたらとも思っている。おこがましいことではあるがね。