忘れないから…


たった一人に向けて書こうと私は言った。だから言及記事はもう書かない。だが、誰かの書いたもので書くスタイルは変わっていないので、場合によっては自分の書いたもので書いているのだろうかと思われる事もあるだろう。それについてはもう何も言わない。ブックマークを付けられるような記事も書かないつもりだが、付けられたとしても反応しないし、答えを求めるコメントがあったとしても無視する事にした。此処で書けるものしか書かない。それは此処で書くようになってから変わってはいないので、わざわざ言うまでもないのだが、今夜は独り言のように呟いてみようかなと思ったまでだ。


楽しみにしていたブログがあった。今でも更新されるのを心待ちにしてはいるのだが、恐らく此れからも頻繁に更新される事はないだろう。そろそろそのブログから離れた方がいいのかもしれない。その人も私のブログなど過去の遺物と思っているかもしれないからな。聞いてみてもいないのに何を言うかと思われるだろうが、たとえ「更新を待っていてくれるのか?」と聞いて「待っています」と言われたとしても、私はその言葉を信じないだろう。本当に待っていてくれるのであれば、待っていると感じられる筈だと思うからだ。つまり、聞かなくても「この人は私を待っていてくれる」と感じられるのではないかと。私はそういう事を信じる方だ。だから、待っているのだなと感じられない相手とは、恐らく幾ら話し合いをしても気持ちの良い関係は築けないと私は思っているのだ。


私はそういう人間だ。



忘れるものか。絶対に忘れるものか。忘れるはずがないじゃないか、君の事を。君を見詰めていた。この関係も何時しか終わりを告げるのだと予感を抱きながら。君は私の思い出の中で微笑んでいる。寂しそうな笑顔で私をじっと見詰めている。そんな幻に苛まれながら、私は、私は、暗闇で泣いていた。君に抱き締められたいと思いながら、泣いていたんだよ。


あの時、あの場所で出逢った事は間違いだったのか、それとも…


二度と戻れぬあの時あの場所に手を伸ばす私がいる。夢の中のその場所をもう一度だけ抱き締めたくて。私の命が尽きるまで忘れることの出来ない愛しい君を、私は今でも見詰め続けている。見詰めているよ。君だけを。