君と逢えたのなら



君に逢った夢を見た事がある。決して届かないと分かっていたのに、それでも逢いたいと願い続けた。だから夢に見たんだろう。私は君に一生懸命何かを喋っていた。だが、何を話したのか覚えていない。ただ、温かい気持ちが胸に広がるのを感じていた。


君に逢いたい。君に逢いたい。君に逢いたい。どうしても君に逢いたい。だが逢えない。そうさ、まともじゃないさ。分かっているさ。声だけ聴いていても確かに生きてはいけるが、だが君がいない。此処にいない。私の傍にはいない。それを忘れる事が出来ない。


たとえば君に逢えたなら、私は話すだろう。君が出てきた夢の事を。君は笑って聴いてくれるだろうか。そうであればいい。正夢であって欲しい。