青空を想う



あの頃に戻って欲しいと願い続けた君は、もうあの頃には戻れないのだと思い知ったはず。君の大切な人は昔に戻りたいとは思っていなかったのだ。きっとそうなのだ。間違いないのだ。それはきっと間違いない。


戻りたい、戻りたいと泣き叫ぶ君。私はただ見詰めている事しか出来なかった。


夢を叶えろ。見上げる青空に手を伸ばし、君の夢をその手に掴め。きっと君なら掴めるさ。私が君を抱き締める。抱き締めて君を空へと放り投げるよ。過去ではなく未来へ。奇跡へと続く未来へ。君の笑顔さえあれば大丈夫。私は遙か空の下で君の為に祈るよ。明日晴れればいい、と。たった一人の君の為に。