君はいない何処にもいない


「とりもなおさず はてな出張所 - Far From Heaven」を読んで。


かつて、私に「忘れなくていい」と言った者がいた。と、同時に私も「忘れなくていい」と相手に言った事もあった。思い出したくない想い出さえも忘れては駄目だよと。如何して君は君なのか。如何して私は私なのか。互いに不幸で幸せだった日々。二度と戻れぬその頃に戻りたいと思う夜は厭きるまで何もない空を見上げるのだ。そこには君はいないというのに。何処にも君はいないというのに。


【追記】何処にもいないことは救いか…確かにそうとも言えるな。だがな、何処にもいないとわかっていても人というものは探してしまうものなんだよ。何処にもいないその人を。探す行為そのものが救いとなることもあるという事を忘れてはいけないのだ。