君は消え行く

また一つ更新を心待ちにしていたブログが消えてしまった。私には読ませてくれぬのか。私も取り上げて書いた事もある。相手も私に読んでくれと記事を投げかけてくれた事もあった。私が記事を書かぬから消えてしまったのか、それはわからないが、私の前から消え失せてしまった。


幾つものブログが私の目の前から消えていく。私はそういった者たちの書くものばかり見詰め続けている。


私もまた誰かから「消えてしまうのでは」と思われているのだろうか。そうなのだろうな。恐らく間違いないだろう。最近では本当に全く更新をしないようになってしまった。だが、それも仕方のない事なのだ。私に書かせる記事がないのだから。思わず書かせてしまうような記事に最近では巡り会わない。それをTwitterのせいにはしたくない。Twitterというものに皆が流れていく前から、私の心を惹き付ける記事が見当たらなくなったのだ。いや、それも違うか。私が変わったのかもしれぬ。


だが、今夜は私に記事を書かせた。それが誰かの書いた記事ではなく、私の想いを降り注がれた人の消失で書かせた。その人は私のこの記事を何処かで何時か読むのだろう。しかし、私はその人の書いたものを二度と読めないのだ。こんな想いをするのはもう嫌だ。こんな想いを誰かに思わせるのも嫌だ。私は決して消えない。消える事が出来ない。消えたくても消える事が出来ないのだ。たとえ誰も私の書くものを待っていなくても、私は消えない。見っとも無い姿を晒し続けても、私はこのまま佇んでいるよ。君が私を求めなくてもな。