あなたはどうする?

心臓は動いているのに脳は死んでいると言われたらどうすればいいのだろうかと、自分が選択しなければならない立場になったら自分はちゃんと選択できるのだろうかと考える。

 

生きているという判断はどうすればいいのだろう。心臓が動いていればその身体は死んだとは言えない。だが、その人の意識はどうなっているのかは本人以外はわからないわけだ。医学のことをまったくわかっていない素人の私が、これこれこうだから本人の意識はもうなくて、自分はまだ生きているという意識さえももう持っていないんですよと言われたとしても、本当にそうなのかどうか信じられない。

 

心臓が止まってしまったらその人は死んでいると判断はできる。たとえ、もし、心臓が止まっていても意識はあるということになったとしても、いずれはその身体は朽ちていくわけで、身体の存在自体が残らなくなるようになれば、それは死んでいると判断はできる。意識だけが存在するというのはなかなかに信じられないものだからな。だが、しかし、身体自体がそこに存在し続けるとなると、たとえその中にその人の意識がないとしても、それを死んだとは私にはどうしても思えないのだ。なので、恐らく私は、脳死というものを信じてはいないのだろうな。

 

とはいえ、身体だけ生命維持装置で心臓が止まるまで生かし続けることは、一般家庭の人には難しいだろう。愛だけでそれを続けるのは相当な覚悟が必要になる。もし自分が脳死状態になったとしたら、それが本当に脳死でなかったとしても、私は殺してくれと思うだろう。それをその時には伝えられないとしたら、生前からそう公言しておく必要がある。それは家族にも確認しておきたいものだ。

 

あなたはどうする?

もし脳死判定されたら、生命維持装置を外してもいいか? と。

 

【追記】

 

関係ないことを承知で「生きること死ぬこと - リツエアクベバ」を読んで、当時書いた自身の記事を思い出したので、こちらでリンクを張っておく。