頑張らない

「頑張る」という言葉だけでなく、言葉自体がもう呪文である。言葉が悪いわけじゃなく、言葉に振り回されるようになる人の方に問題があるということだな。私も過去に「頑張る」という言葉をよく使ってきたし、誰かに「頑張れ」と言ったこともある。ただ、それはただの言葉であり、強い想いがそこにあったわけじゃない。他人はどうか知らないが、私は自分で「頑張る」と言ったとしても、頑張ったことはなかったかもしれない。自分なりにこれが「頑張った」ということなのだろうと自己完結することがほとんどだったな。「頑張らない」を「頑張る」もおかしな話だ。「死んでも頑張らないぞ」と言う人もいるが、それと同じことだ。何が死んでも頑張らない、だ。死んだら頑張ることも頑張らないことも関係なくないか? 言葉は時として人を縛る凶器ともなる。凶器と打って狂気とまず最初に出て苦笑したよ。そうだな、言葉は時として狂気にもなりうるよな。それを身を持って私は経験してきたものだよ。