すべてが夢であれ

もしかしたら、私はもう死んでいるのかもしれない、と、そう本気で思うことがある。今現在のこの私は、死んだ私が見ている夢の世界に存在する私であり、今見ているものはすべて夢であり、私はずっと自分が生きて日常生活を送っている夢を見続けているのだ、と。そうであればいいなと本気でそう思っている。そうすれば死ぬ直前の自分を経験せずにすむのに。心からそうであれ、と、私は願う。その思いが年々強くなっていく。