閉鎖を決めたあなたにエールを送る


「Blog向上委員会 閉鎖」を読んで。


mizuno氏の記事は何度か取り上げて書かせて貰った。辛辣とまではいかないが、結構否定的な意見も書いたように覚えている。だが、氏の書く物は私に何かを書く気にさせる文章という事で好みだったのだ。


例えば朝起きて、今は夏休みだけど、学校に行って、学校に行っている間もブログのネタを無意識の内に探しているような気がして、ネットを開けばRSSに登録されているブログ論を片っ端から読んで、はてブを巡回する。そんな日々の繰り返し。


此処に書く以前の私もそれと似たような状況だった。それは日常的な日記を書いていた時代の事だ。ネットを離れた現実の世界で、常に日記に書くネタを探していたように思う。ただ、私はそれを苦痛には感じていなかった。むしろ日々を生きる為に必要な事でもあった。ともすれば厭世的な目で世間を見てしまう傾向のあった私である。そんな私をこの世に繋ぎ止めてくれるのは「楽しいこと」であった。どんなことでも楽しいと思うことが私にとっては必要だったのだ。その一環としてのネタ探しであったのだから、当然そのような毎日を楽しんでいたのだ。だが、そういう暮らしも長くは続けていられないのも確かだった。早い話が飽きたのだな。
そして、今の私は日常的な記述を離れ、主にネットで語られるコミュニケーションへと興味の対象を向けるようになっていった。勿論、昔もコミュニケーションに興味がなかったというわけではなかったが、以前よりは今の方がより一層強く興味を持つようになっていったようだ。


mizuno氏は、そんな私とは正反対の道を歩もうとしている。だが、氏がそれを選んだ事に私はエールを送りたいと思うよ。新しいブログを読ませて頂けるのかは分からないが、もし読むことが叶わないとしても、氏の存在は私の心に残るだろう。私の心に残る事を氏が望むかどうかは別としてなのだがね。