流れる季節に逆らってでも

別れた相手で今でも一番引き摺られている相手は確かに君だ。

酷い別れ方をした。

私は君を裏切ったのだ。

君の信頼を。

何故、そんなことができたのだろう。

君と過ごした日々は楽しかったはずなのに。

たった一度だけ、君の実家に行ったことはあった。

が、一人暮らしを始めた君の住まいには行ったことはなかった。

その頃にはもう私達は別れてしまっていたから。

 

 


www.youtube.com

 

君が好きだった歌だ。

君がこの世からいなくなってから私はこの歌が流れてくると

どうしても君を思い出してしまう。

叶うならあの頃に戻りたい。

君と楽しく過ごしたあの日々に。

だが、それはもう絶対に叶わないのだ。

君はもういないのだから。

この世界の何処を探しても君はいない。

君の魂は何処を彷徨っているのだろうね。

こんなくだらないものを書いている私を

其処の暗闇からじっと見詰めているのかもしれぬ。

そうであればいいのにと実は思っていたりする。

魂でもいい。

君に逢いたい。

逢って叱られたい。

「何を焦っているの」

過ぎる日に君はそう言ってくれてたね。

今の私を見たら君はどんな言葉で叱ってくれるのだろう。

「もっとしっかりしなさい」

もしかしたらそう叱るかもしれぬ。

かつての友よ。

流れる季節に逆らってでも

私は君のいる其処に戻りたい。