この静謐なる場所でずっと眠り続ける魂の残像


「Something Orange -  知らされなかったパスワード--ユーザーの死が封印するアカウントと遺族のアクセス」を読んで。


 少し事情は違うが、ウェブログやサイトなど、インターネット上のコンテンツは、そのユーザーがそれを消去することなく亡くなった場合、半永久的にウェブ上に遺されることになるだろう。


私がもし今此処で突然死んだとしても、私が死んだことによって二度とこのブログが更新されないという事は、私も読者に知らせようが無い。
私が此処でブログを書いているという事はリアルの知り合いにもネット上の知り合いにも教えていないので、如何しようも無いからな。
だが、更新されない時は具合が悪い時だという事は以前にも書いたので、恐らく体調が悪いのだろうなと思って下さるだろう。数ヶ月とかであった場合、なんらかの病気で入院しているという事もあるかもしれないので、それくらいの月日ならばまだ死んだ訳ではないと思ってもいいだろう。しかし、それこそ何年も更新されなくなったとしたらそれはもう私が死んでしまったのだと思って欲しい。その時こそ、この納骨堂が私の骨を埋める場所となるわけだ。


将来、私がネット世界や現実世界からいなくなってしまった後、私を知る誰かは此処を訪ねて下さるだろう。私という存在が此処に確かに居たのだと、過ぎる日々の私に想いを馳せて下されば何よりの供養となると思うよ。
人は何れは死ぬ。それが早いか遅いかの差で、皆何時かは空へと還っていくのだ。魂は空へ羽ばたくが、私の血肉骨であった記事達はずっと此処に残る。この静謐なる場所でずっと眠り続け、時折り訪ねて下さる誰かの静かな足音で目覚めるかもしれない。目覚めるもの、それは記事に残像として残る私の魂の欠片であるだろう。


その訪ねて下さる誰かは「あなた」であって欲しいと思っているよ。