あなたに何処かで巡り逢えれば


「Fragments お元気で」を読んで。


私も以前ずっと読んでいた日記が突然日記ごと消し去られていた事があり、軽い喪失感を味わった事がある。ただ、その頃には既にその様な経験は何度もしており非常な打撃を受けた訳ではなかった。marineko氏と似たような気持ちを抱いたのだと思う。何が何でもまた読みたいといった強い執着ではなく、また読めたら読みたいなというその様な気持ちであろうか。


私が読んでいた日記も仕事の事を書かれていた日記だったな。何度か接触してみようかと思ったのだが、結局最後まで読んでいるだけだった。時折り、その方が書かれている事について、当時書いていた日記で特定されないような書き方で取り上げて書いた事もあった。それと言うのも、私という存在はその方にとって嫌われるのではないかと思わせる事をその方は日記に書かれていた事があるからだ。当時の私は兎に角好ましく思っている相手に嫌われる事を非常に恐れていたので。


今ではもうその方は如何しているのかは分からない。また日記を書き始めているのだろうか。確かプロフィールが明記されていなかったと覚えている。だから名前も知らない。ただ日記の雰囲気だけを覚えている。
そういう事もあり、あの独特な物静かな雰囲気の文章を知らず求めて日記を渡り歩いているのかもしれない。
私にはその様な形で消えてしまった愛読の日記が幾つもある。またあの人が書いたものに何処かで巡り逢えればと思いつつ、今夜もまた日記放浪の旅へ行くとするか。