私の愛する国


「404 Blog Not Found If you want them to bless you, bless them」を読んで。


なんやら世間では「愛国心」なるものを学校で「教える」とか教えないとか言ってるが、これほど効果的に愛国心を削ぐ方法はないだろう。

留学生の動向を見れば、それがよくわかる。愛国心なるものをより強く教える国の出身者ほど、その国に戻る比率が低いではないか。そして戻ってきたところで、それは稼ぎに戻ったのであって、愛しに戻ってきたのではないのだ。実際どこかの国の「海亀族」は、ちゃっかり別の国の永住権を確保している。

愛国心か。確かに私にも愛国心というものはないな。日本という国は好きであるし、日本語も好きだし、外国語を話せない私には日本が一番安心して暮らせる国であるので、そういう安心感というものも日本に持っているわけであるが。私のその日本に対する気持ちは愛国心とは違うものだと思っている。

実際、愛国心を教えていた時代の日本人は、一度外国に行ったらそこの人になったではないか。アメリカに行けばアメリカ人に、ブラジルに行けばブラジル人に。
そういう時代もあったのだな。それこそ戦前の話になるのか。
とすれば、国も捨ててしまう愛国心とはいったい何だろう。それは本当の愛国心と呼べるのだろうか。本当の愛国心というものが存在しているとしたら、その愛国心を持つ人間は自国を捨てることもないのだろうか。