二胡の演奏家・戚暁春は、「様々な苦難を体験したが、正義は必ず世に広く伝播（でんぱ）される」と堅く信じ、二本の弦にその思いを託しています 。
様々な苦難か。そして、正義。その人にとっての苦難が他の者にとっては苦難でも何でもない事もある。たとえ99人が「それは苦難」と断定したとしても、たった一人「私には苦難ではない」と言う者もいないわけではない筈。それは正義に関してもそうだ。その人が「正義が通用する世界に」と願ったとしても、その人の定義する正義が他の誰かにとっては正義ではないという事は当たり前に存在する。よって、正義とは未来永劫世に広く伝播する事はない。だが、その「願い」は無くしてしまってはならぬものだ。そうでなければ私たちはこの生を全う出来なくなる。
それにしても二胡の音色は良いものだな。
これは、ある人の為に。誰かに似ていると思わないか？(笑)
