書いて書いてこれでもかと書き続けるよ


「明日は明日の風が吹く - 何時か懐かしい思い出になるまで(from 歓楽叶わぬ納骨堂庭園)」を読んで。


筆者が言う通り、日常に意識を向ければ受けた傷は癒されていくものだと私も思っている。身体の傷も心の傷もどちらも時が解決してくれるものなんだという事は私も分っているつもりだ。だから、当時に比べて傷のせいで夜も眠れなくなるという事は無くなった。
だが、たとえ日常に意識を向けていても、誰かが書いている記事で似たような経験を綴っているのを見てしまうと引き戻されてしまうのだ。
痛みや辛さは当時に比べれば多少減ってはいるのだが、フラッシュバックしてしまうと、当時の痛みがありありと思い出されてしまう。それは私の意思ではどうにもならないのだ。


しかし、私は思うようになっていった。その痛みを無くす事が出来ぬのならば、そのまま受け入れてしまおうと。痛みを正面から見据えて対決するかの如く書き綴る。つまり自分自身をネタにしてしまうという事になるのかな。読まされる人にとっては「もういいよ」となるかもしれないが、私は私を止める事は出来ない。いや、止まりたくないのかもしれない。筆者は触れなければ傷口から血が流れる事もないし、痛みを感じる事もないと言ってくれたが、どうしても触れてしまう私にとっては触れない事は苦痛でしかない。だから、同じ苦痛ならば私は書く事で感じる苦痛を選ぼう。もしかしたら、書いて書いて書き続けてこれでもかと書き続けてしまう事こそ、私にとっては癒しに繋がるかもしれないと思えるから。ただ、今までは触れないよう綴らないよう意識して遠ざけていたので、これからどうなっていくかを私は試してみたいと思っている。


 曖昧で、具体性に欠けるが……過去の失恋時の事を思い出しながら書いた。傷として種類が違うわ!とか言われるかもしれないけれど、心の傷ではあるので、そこから類推していると思って貰えればありがたい。


強ち当たると雖も遠からずだよ。(笑)