匿名の私は最も現実味のある人間なのだ


「ネットでの匿名性のメリット ひとりごと-ウェブリブログ」を読んで。


 私などは、匿名だから書けるという事もあるので、実名強制になったら止めてしまうだろう。あくまでもハンドルネームだから、実在の自分とは別で書ける事がある訳だから。これは、日記を書いたりしていても、あくまでもそれは「☆YAS!☆」というネットの架空の人物の日記であり、実名の○○の日記では無いという点にある。内容は実名○○の日記ではあっても、それを敢えてハンドルを使う事で不特定になり、何処かの誰かの日記になる。


以前の私は実名同様で日記を書いていた。それ程問題がある発言をしていたわけではないから現実での私に危険が及ぶという事は無かったとは思うが、矢張り実名では正直な気持ちというものは書けない。しかも、私は私の実名を知っている人も私の日記を読んでいたという事もあり、徐々に日記を書いていく事を苦痛に思うようになっていったものだ。


 『本名の私』の『現実』を『匿名の私』の『現実』としてネットで書いているのが今の状態。そして『匿名の私』は『本名の私』の影であり、特定はされないが、一つの形を持った誰かという事になる。そして、『匿名の私』が書いた事は何処の誰とは分からない誰かの『現実』の『影』としてそこにある……『本名の私』の色々が『影』としてそこに投影されている……だから、嘘では無いが特定出来ない『真実』がそこにあるのだと思う。そういったメリットを失う実名化については、私は反対したい。


今の私も「匿名の私」だ。以前の私を知っている者は誰も居ない。以前の私を知る者が此処での私を見たとしたら違和感を感じる者もいるだろうし「いや、あなたらしいよ」と言う者もいるだろう。私の場合は現実の影と言うよりは現実そのものだと思っている。ただ、特定されないから影であるという事は確かでもあるので筆者の意見を否定しているわけではない。
より一層自分の内面を吐露している点で、此処での私である「匿名の私」は以前の私より最も「現実の私」だと思っているだけに過ぎないのだ。それは、現実世界で他人に見せている私以上に私らしい私なのである。


そして、コメント欄での筆者と訪問者の遣り取りは、私が常日頃から抱いていた思いでもある。デメリットも確かにあるだろうが、矢張りネットでの匿名は守られて欲しい。切に願う。

此れが私のコミュニケーションになるのかな


「きらきら、ぶつぶつ - ネットのコミュニケーション」を読んで。


 ネットでもコミュニケーションの基本は実生活とは変わらないとは思います。だけど、自分の考えを述べ、他人がそれに言及するという行為を含んだコミュニケーションは、背負う柵がない、ネット以外での相手のことが見えてこないから気軽にできることなのかもしれない。柵を感じずにお互いが「意見を言い合い、言及する」という行為が成立するネットの世界は、実はとても貴重な世界なのかもしれないと最近思うようになりました。


私は誰かが書いたものを好きに言及したいと思っている。だが、今まで私が誰かが書いたもので「こう思う」などといった書き方をしていたのを、ほとんどの者が不快に思ったようだった。此処で書いているような取り上げ方とは少々違う取り上げ方だったせいでもある。
どのような書き方であったかというのは、私にとってそう感じられるという事であるので他人にとっては同じように取られるかもしれないが、私は感情的な文章を書いていたからだ。
取り様によっては、此処で書いている私の文章も感情的だと感じる方もいるかと思う。だが、此れでもかなり抑えて書いているつもりだ。とは言え、自分ではこのような書き方が苦痛であるとは思っていない。ごく自然に文章を紡いでいるつもりだ。


私は挨拶だけのコメントは好きではない。好きではないが挨拶だけしかコメントを付けようがない場合もある事は分っているつもりだ。
つまり、コメントが全くつかないと、本当に誰か読んでくれているのだろうかと疑心暗鬼に囚われるからであり、一言でも「読みました」とコメントがついていれば安堵するのではないかなと思ったからである。
勿論、これはただの憶測でしかない。
ただ、私も挨拶だけでは嫌だと思っていても、流石に何もコメントが付かないと、自分の書いたものは誰の興味も引かなかったのだなと落ち込んだものだったので、他の人もそう思う人はいるのではないかと思ったに過ぎない。
それもあって、以前は何も発展的なコメントが付けられない場合に限り、挨拶と共に「読みました」という一言を残したものだったな。しかし、それ以外では結構な長文コメントを残したものだったから、私が興味を持ったか持たなかったかはそのコメントで分ったはずだ。最もそこまで私に関心がある人間もいなかったと思うが。


今の私はコメントが付かなくても傷付く事もない。此処で言えばブログに付属のコメントではなく、はてなブックマークでのコメントという事になるが。だがしかし、傷付く事はないが、正直気にはしているのだ。多少は気にしないと他人に読ませるようなものは書けないと思うからね。