この瞬間も想い出に変わっていく


「明日は明日の風が吹く 2006-05-19-Friday」を読んで。


一年が経ったのだな。yas-toro氏が一年前の本日書いたこの記事には、私の記事も取り上げられていた。それが「何時か懐かしい思い出になるまで」なのだが。
この記事はkira-la氏が書いた記事を読んで自分語りをしたものだったのだが、その氏は今頃如何しているだろうか。私に似ていると思った氏はもう何も書かずに今を過ごしているのだろうか。元気であれば良いのだが。


そして、同日にyas-toro氏が取り上げている、noon75氏が書かれた「セックスなんてくそくらえ - 何のために書くか」を再読した。


何の為に書く、か。そうだな。私は一体何の為に書いているのだろうか。一番の理由は楽しいからだ。それは間違いない。最近では時間が無く書けない時も、精神的な余裕が無く書けない時もあるが、それでも誰かが書いた物で自分語りがしたくなり、時間も取れたのでこの様に書く事がある。その様な時は楽しくて仕方が無い。そう、悲しみを癒す為でもなく、苦しさから逃避する為でもなく、ただ楽しいから書く。それだけだ。


一年前の私や私に関わった人達が今の私の心の中で想い出に変わっていった。そして、今現在も日々想い出として私の記憶に刻まれ続けていく。そうやってこの世界から消え去るその瞬間まで、想い出は降り積もっていく。私の心の中で静かに降り積もっていく。冷え切った雨でもなく、凍るような雪でもなく、その記憶は温かい。その温かさを感じつつ、二度と開かぬ目蓋を閉じ、世界に別れを告げる事が出来るよう、切に願う。心から願っている。